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ダウンウールの羊は寒さにも強い種類ですが、イギリスのように吹雪や積雪で小屋に入れられている羊と違い、オーストラリアの羊たちは気候が比較的穏やかなため、そのほとんどが屋外で放牧されています。
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会社情報
ポールドーセット種のダウンウール
Aumore Wool の羊毛掛けふとんとベッドパッドに使用されているダウンウールは、主にポールドーセット種のものです。その弾力性のあるダウンウールで作られる羊毛掛けふとんは世界最高品質と評されています。では、ポールドーセット種とはどんな羊でしょうか。
ポールドーセット種は、ドーセットホーン種から角のない羊としてオーストラリアで何十年も前に開発され、ダウンウールが収穫できる羊ではオーストラリアで最も馴染みの深い品種です。寿命は約6~9年ですが、中には12 年生きる羊もいます。白い顔にピンクの鼻が可愛らしく、雄羊に角がない(これを「ポール」という)、その遺伝子はとても貴重とされています。そして各牧場主は、飼育しているそれぞれの羊の親、年齢、また純血種など、羊の血統を熟知しており、綿密なDNA 検査を行い、どの羊がポールドーセット純血種かそうでないかをしっかり把握しています。
ダウンウールの羊は寒さにも強い種類ですが、イギリスのように吹雪や積雪で小屋に入れられている羊と違い、オーストラリアの羊たちは気候が比較的穏やかなため、そのほとんどが屋外で放牧されています。
広大な大地で放牧されている羊の体重は約100kg。毎日体重の4%ほどの食料を食べています。主な食料はライグラスやクローバーなどの牧草で、これらは夏に刈られて干し草にされます。そして夏は牧場に生えているアルファルファ、オオバコ、セイヨウアブラナやカブなども食べています。
一方、オーストラリアにはカンガルーが生息しているため、羊は主食である草をカンガルーと取り合わなければなりません。また野生の狐も多く生息し、子羊も狙われるので注意が必要です。しかし、 狐に対してとても攻撃的なアルパカを共に飼育して羊たちを守る工夫がされたり、牧羊犬も羊のために大活躍しています。
ダウン種の羊の毛刈りは年に1度です。子羊、雌羊、雄羊のいずれも毛刈りされますが、フェロモンを出した雄羊の羊毛はにおいが強いため処分する場合もあります。他のウールに比べ、掛けふとんに最適なしなやかな弾力性があり、上から押されても繊維がつぶれず、元に戻る力があります。
1頭のポールドーセット種から刈り取られる羊毛は約2.0kg – 2.5kg です。1頭あたり6.0kg – 8.0kg 刈れるメリノ種に比べとても少なく、オーストラリアの全羊毛収穫量の1%以下と、とても貴重なダウンウールだということが分かります。
Aumore Wool の羊毛掛けふとんとベッドパッドには、この貴重なダウンウールの中でも高品質のものを厳選して使用しています。